玄米食はなぜ危険なのか?

2016年5月26日

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はじめに

玄米食は白米に比べると非常に栄養価が高いので、食事に取り入れている人も多いでしょう。ですが、玄米食にはメリットも沢山あれば、デメリットもあるのです。これから玄米食を始めようと思っている人も、すでに玄米食を始めている人も、きちんと玄米の知識を付けてから始めるようにしましょう。デメリットと聞くと、確かに身体にとって良くないことではありますが、正しい知識を付けていれば、危険性を回避する方法を身に付ける事が出来ます
玄米の持つ栄養素をきちんと身体に摂取するためにも、危険性について知識を付けておきましょう。

アブシジン酸の持つ毒性

アブシジンがミトコンドリアを傷付けるアブシジン酸は玄米などの種に含まれていて、乾燥から身を守るためと、小動物から食べられないよう身を守る特性があります。主に、植物の発芽を調整しているホルモンになるのです。人間の身体を作る細胞の中に、ミトコンドリアというものがあります。ミトコンドリアには、食べ物をエネルギーに変える働きがあります。しかし、アブシジン酸と呼ばれる発芽抑制因子には、実はミトコンドリアを傷付ける働きがあるのです。ミトコンドリアが傷つけられてしまうと、身体の中で上手にエネルギーを作る事が出来なくなります。そうすると、いくら食事をしてもエネルギー不足になり、疲れやすくなったり、精神的に落ち込みやすくなるといった症状が出る可能性があるのです。

消化が悪い

玄米にはセルロースと呼ばれる硬い殻があります。これが原因で、消化不良を引き起こす可能性があります。玄米はよく噛んで食べましょうと言われていますが、きちんと噛まないでそのまま胃の中に玄米が入ってしまうと、消化が出来なくなるのです。
玄米をしっかりと炊くことで、大半はセルロースがきちんと軟化してくれます。ですが、万が一硬いまま残ってしまいますと、玄米の豊富な栄養成分が身体に吸収されなくなりますので、注意が必要です。

高温乾燥した玄米は発芽しづらい

玄米を購入する際に気を付けていただきたいのが、“自然乾燥”または“低温乾燥”されている玄米(生きた玄米)を購入するという事です。大量生産されて高温乾燥している玄米は、ほとんど発芽しづらい玄米だというのをご存知でしたか。自然乾燥(天日干し)を100とすると、低温乾燥は約80、高温乾燥に関しては約30くらいの発芽率と言われています。ご購入の際は乾燥状態を知る必要があるかもしれません。
高温乾燥した玄米は、水に浸しても発芽しづらいために、玄米自体に毒物が残ってしまうのです。この毒物というのは、アブシジン酸や残留農薬などになります。玄米は胚芽やロウ層にこれらの毒物が溜まりやすいので、炊く前にはしっかりと水に付け、発芽させなくてはいけません
体内に毒物を入れない為にも、玄米を食べる際には、生きた玄米を購入するようにして玄米を発芽させましょう。

フィチン酸が大切な栄養素を排出してしまう

フィチン酸はミネラルも排出してしまう玄米に含まれているフィチン酸には、人間の身体にとって大切なカルシウムや鉄、亜鉛といったミネラルを排出してしまうデメリットがあります。フィチン酸は、その強いキレート作用により、体内に入る事で、身体から大切な栄養素を奪い取ってしまうのです。
発芽していない玄米食を食べる事で、ミネラル不足になる可能性があります。
また、フィチン酸には強力な解毒作用があります。身体の中に溜まっている毒素を排出してくれるというメリットもありますので、上手に付き合うようにして下さいね。

おわりに

通常の玄米食には身体に良いメリットが沢山ありますが、同時にデメリットもあります。アブシジン酸はミトコンドリアを傷付ける働きがあるために、エネルギー不足になる可能性があります。また、消化が悪かったり、有害物質の問題など、様々です。
ですが、安心できるお店で生きた玄米を購入したり、玄米を炊く前の下ごしらえで、十分に危険性を回避する事は可能です。
玄米は白米とは異なり、精製する前のお米になりますので、どうしても色んなデメリットがありますが、その分栄養価が高いというメリットもありますので、上手に付き合うようにしましょう。


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