2016年7月20日
はじめに
熟成玄米を作る時には、どの作り方を参考にしても、必ず少量の小豆が入っています。ですが、中には小豆が苦手で、お赤飯が食べられないという人もいますよね。一体なぜ熟成玄米には小豆を入れなくてはいけないのでしょうか。その理由について考えてみましょう。
小豆の量はどれくらい?
熟成玄米を炊くときに必要になる、小豆の量は一体どれくらいなのでしょうか。基本的には玄米150g(1合)に対して、小豆の量は約10g程度になります。
ですが、これは必ずしもこの量を守らなくてはいけないという事ではありません。小豆が苦手だという人は、量を抑えても問題ありませんし、逆に小豆が好きだという人は、もう少し入れても良いでしょう。実は小豆を入れなくても、熟成玄米は作る事が出来ちゃうんです。
玄米を発酵させて酵素を増やすことと、小豆には何の因果関係もありませんので、小豆が本当に苦手な人は、入れなくても大丈夫なんですよ。
では、なぜ小豆を入れるのか
小豆に酵素を増やす因果関係が無いのであれば、一体なぜ熟成玄米に小豆を入れるのでしょうか。それは、小豆が持っている効能や効果が理由として挙げられます。小豆にはたんぱく質やビタミンB群、食物繊維や鉄分といった、色んな栄養素が含まれています。つまり、玄米と一緒に炊く事で、ビタミンとミネラルを惜しみなく摂取する事が出来るという訳です。しかも、小豆の主要成分であるサポニンには、利尿作用や疲労回復などの効果が期待できます。ビタミンやミネラル不足だと言われている現代人にとって、小豆は非常にうれしい成分が沢山入っているんですね。
熟成玄米の効果
熟成玄米が何故身体に良いのかと言いますと、それだけでも十分に色んな成分が入っているからです。ミネラルやビタミン、食物繊維が豊富に含まれていますので、普段からバランスの良い食事がとれないという現代人にはピッタリの主食です。ですが、驚きの効果はそれだけではありません。
熟成玄米にはGABAと呼ばれる成分が豊富に含まれています。GABAはアミノ酸の一種で、神経伝達物質をスムーズにしてくれるという効果があります。
ストレス緩和や集中力をアップさせてくれる事から、GABAが含まれているチョコレート菓子とかが一時期流行りましたよね。GABAは熟成玄米を熟成させている時に、どんどんと増えていくんですよ。
熟成玄米を自分で作る場合に気を付ける事
熟成玄米を自分で作る場合には、使用する玄米や小豆の品質にはこだわるようにしましょう。特に重要になるのが、購入する玄米がどのような工程で乾燥されているかという事です。玄米は精製する過程で絶対に乾燥させなくてはいけません。今は、灯油バーナーを使って、効率よく短時間で高温乾燥が出来るようになりました。ですが、この方法ですと、どうしても玄米の大切な成分が乾燥のせいで損なわれてしまいます。
購入する玄米は、時間が掛かり、とても手間ではありますが、自然乾燥を取り入れているメーカーから購入をするようにしましょう。
また、小豆も同様に虫に食われているようなものは絶対に使わないで下さい。ポイントはツヤがあって、形もふっくらとしていて、粒が大きいものがベストですよ。
おわりに
熟成玄米を自分で作るとなりますと、必ず小豆を入れて一緒に炊きます。どうしても苦手だという人は量を調節しても問題ありません。また、使用する玄米や小豆は品質にこだわるようにしましょう。
せっかく玄米を良い所で購入しても、小豆の質が悪ければ味が落ちてしまう可能性があります。色形が良くて、粒が大きいものを選ぶようにすれば、味も満足のいく熟成玄米を炊く事が出来ますので、もしかしたら小豆が苦手な人でも美味しく食べられるかもしれませんよ。